まぶたがピクピクと痙攣する症状は、疲労やストレスの蓄積が主な原因とされていますが、場合によっては神経や脳の異常が関連していることもあります。この症状には以下のような疾患が含まれることがあります。
主な原因と疾患
眼瞼ミオキミア
目の周囲の筋肉が小刻みに震える状態です。疲労やストレスが引き金となることが多く、片方の下まぶたで短時間に繰り返し起こります。
対策: 十分な睡眠を確保し、目を休ませることが重要です。
眼瞼痙攣
まぶたを閉じる筋肉が過度に収縮する病態で、両目または片目に症状が現れることがあります。初期には眩しさを感じたり、ドライアイの様な症状をきたします。進行すると常にサングラスを掛けていないと目を開けられなくなり、物や人にぶつかることが多くなります。
治療: 薬物療法が試みられることがあります。またボトックス注射が効果的なケースもありますが、繰り返しの注射が必要です。保険適用で治療が受けられるケースもあります。
脳の異常
脳腫瘍や神経伝達異常など、より深刻な原因が背景にある場合もあります。休息やストレスの排除などの治療をしても長期間改善がない場合、MRIなどの精密検査が必要です。
片側顔面痙攣
まぶたに限らず、顔の片側全体に痙攣が広がる疾患です。顔面神経が血管に圧迫されることが原因とされていますが、顔面神経麻痺の後遺症として起こることもあります。薬物療法やボトックス注射で対症的に治療しますが、重症の場合は脳神経外科的治療も検討されます。
日常生活での対策
目を酷使しない: 長時間のパソコン作業やスマートフォン使用を控え、定期的に目を休めましょう。
温める: 蒸しタオルで目を温めると血流が良くなり、症状が軽減する場合があります。
栄養補給: ビタミンB12が不足すると症状が悪化する可能性があるため、食事で適切に補うことが推奨されます。
症状が続く場合
軽度の症状であれば生活習慣の改善で解消することが多いですが、症状が続く場合や重症化している場合は、専門医に相談することをお勧めします。特に眼瞼痙攣や片側顔面痙攣が疑われる場合は、早期に医療機関を受診しましょう。